家の買取の流れと費用

転勤先で家を購入したので早く引っ越したい。少しぐらい安くなってもいいから、いま住んでいる家を早く確実に売りたい!どうすればいい?

自宅を買い替える際、一番悩むのが売却~購入~引越しのタイミングでしょう。通常の仲介での売却では、買主を探すところからスタートするため、いつ売却できるのかが不明確です。買い替え先の引渡し時期の期限もあるので、できれば早急に売却し、安心して新居に引越ししたいものです。

ここでは、一般的な仲介による売却手段とは異なる「買取」について、その仕組みや費用などを詳しく説明して行きます。

「買取」とは、不動産会社(以下、業者と表記します)などが買主となって不動産を買い取ることです。買い取りした業者は、自ら売主となって購入希望者を探しますが、最近ではこの「買取再販売」の業務を専門に行う業者が増えています。

そのため、一般の業者と買取専門業者との間で買い取り金額に違いが出ることもありますので、できれば複数の業者に相談し査定を依頼することをお勧めします。買取業者の手法は、おもにマンションや一戸建てなどにおいて、いわゆるリノベーション(内外装修繕、設備機器交換)という見た目を新築に近い状態にして再販売するというものです。

通常の売買と買取では何が違うのか教えて欲しい!

通常の売買(仲介)とは、業者に買主を探すよう委託する行為で、およそ相場の価格で売却できますが、売買成立時に業者へ仲介手数料(売値の3%+6万円+消費税)を支払う必要があります。

さらに、「未発見の買主」を探すところからスタートするため、売却完了時期がいつになるかは不明確になります。一般的には、売却の依頼から2~5ヶ月程度で売却が完了するのですが、具体的な日数について明言できません。ですから、急いで売却したい方には少々不安が伴う形態と言えます。

一方、買取の場合は、業者に直接売却するので、仲介手数料は発生しませんが、業者側の修繕費用を計上したり、再販売の利益を確保するため、仲介と比べると3割~4割程度は低い売却価格になるでしょう。

また、おもに大手の仲介業者などでは、一定期間内に売却に至らなかった場合に、前もって決めておいた金額で買い取りする「買い取り保証システム」を採用している業者もあります。何より、買取は「すでに買主がいる状態」で売却する訳ですから、金額よりもとにかく急いでいるという方には向いている形態と言えます。

買取の場合はどんな費用が掛かってくるの?

買取において必ず掛かる費用としては、売買契約書に貼る印紙代(数万円)と印鑑証明書などの書類の取得費用です。前述の通り仲介手数料は必要ありません。ただ、もし住宅ローンが残っている場合ですと、登記費用(抵当権抹消)が必要になりますので、あらかじめ業者を通じて司法書士に見積りを依頼しておくと良いでしょう。

なお、不動産を売却した場合は、その翌年に確定申告をする必要があり、売却益が出た場合は所得税が課せられることがあります。

とにかく急いで売りたい。買取の期間はどのくらい掛かるの?

買取に要する期間は、売りたい金額と買い取り金額が折り合えば、最短で契約後数週間~1ヶ月程度で売却代金が支払われ、同時に登記などの事務手続きも完了します。ちなみに仲介の場合ですと、買主側で組む住宅ローンの利用を考慮すると、契約後1~2ヶ月程度は見ておいた方が良いでしょう。

マンションでも買い取ってくれるの?

基本的に買い取り可能です。むしろ最近ではマンション買取の件数が増えているのです。ただ、築年数によって外壁や配管などの「共用部分」の劣化が著しい場合は、買取困難もしくは低額の買取になるかも知れません。一戸建てなら、共用部分はありませんし、すべて自分の土地建物ですので自由に修繕ができます。

買い取りを依頼する業者はどうやって選べばいいの?

まずは業者に査定してもらう必要がありますが、買取の場合、業者の種類も違ってきます。買取の査定を依頼できる業者の種類は、3種類に絞られます。①大手仲介業者、②物件周辺の地元仲介業者、③買取専門業者などです。実際に査定を依頼する時は、仲介業者や買取専門業者を中心に5~6社程度に金額を出してもらいます。

選ぶ基準としてはやはり査定額が高いことです。ただでさえ、低い査定金額なのですから、少しでも上回ってくる業者を優先するようにしましょう。もう1点選ぶ基準があります。前述した売却時期の希望のように「早く」そして「確実に」売却するということを踏まえると、業者との相性や信頼性も重視すべきでしょう。

査定の根拠を明確に提示しているか、約束をしっかり守るかという「当たり前のこと」に着目しましょう。このポイントがしっかりしていないと、契約や引渡しの時に問題を起こしかねません。確実に売却するためにも、「売主の事情をしっかり理解してくれる業者を選ぶ」ことが重要です。