不動産売却の決済前の準備

買主と売買契約を結んだら、あとは決済を待つのみとなりました。決済までに売主が行うべきさまざまな準備があります。自分では分からないことも多いでしょうから、仲介してもらった不動産会社と一緒に確認しながら、準備の漏れがないようにしたいものです。

権利証があるかの確認

決済には権利証の準備が必須です。事前に権利証を持っているか確認しておきましょう。「権利証」は、マンションを購入した時に所有者として登記が済むと、登記済権利証として発行されるものです。正式に「登記済権利証」と言います。

これは、これから売却しようとするマンションの所有者がが間違いなく売主であると証明するために必要です。ただし、平成17年以降には法務局の情報がコンピューター化されたことに伴い、権利証ではなく「登記識別情報」と言うものに代わっています。

権利証をなくしてしまっていたら?

マンションの購入が昔であれば、「探したけど見つからない」というような場合もあるでしょう。購入した際には、売却をするなんて考えないことも多いため、いざ必要となっても紛失してしまったということもあります。

もし、探してもどうしても見つからない場合には、まずは不動産会社に連絡をしてみましょう。現在は、権利証を紛失した場合には、司法書士が本人確認を行うことができればOKとなっています。決済日直前に慌てることのないよう、余裕を持って権利証の確認をしておいてください。

金銭のやり取りについての再確認を行う

当日は大きなお金が動くことになります。

買主から売主へ支払うもの

マンションの購入代金の受領を行いますが、その他にも各種清算金の受領があります。引渡しの日を基準にして、固定資産税や都市計画税などはもちろん、マンションの管理費等の清算も日割りで清算されることになります。

税金関係の清算はその時にきちんと行えばその後は重複される心配はありませんが、管理費等の清算については、きちんと確認が必要です。大多数は口座引き落としで支払っていることが多いので、事前に管理組合に申し出ておかなければ、引き落としのタイミングがずれて、その後引き落とされてしまう分の清算ができないケースなどもあります。

そうなると何かと面倒ですので、事前にしっかり組合への確認が必要となります。

売主から金融機関へ支払うもの

住宅ローンを利用している場合、買主からの売却代金で残債を一括返還することもあるでしょう。そのため、住宅ローンの口座引き落としが行われている通帳へ、振り込まれるという方法が一般的です。

売主から不動産会社と司法書士へ支払うもの

不動産会社には仲介手数料を支払います。また、抵当権を抹消したり、住所変更登記をしてもらう司法書士へは報酬を支払うことになります。このように、決済の当日はお金が動きます。当日にスムーズに進めることができるように、事前に金額やお金の流れのチェックを確認しておきます。

決済の日に持参するものの準備

決済の日に売主側が持っていくものがいくつかあるので、事前にしっかりと準備しておきましょう。

決済に必要なもの

印鑑証明書は有効期間が3か月ですので、余裕を持って取得しておくと忘れずに済んでいいでしょう。

固定資産税の納税通知書も必要です。そして、マンション購入時のパンフレットや付帯設備(エアコン、給湯器など)の取り扱い説明書なども買主に渡したいものです。また、その他に書類で準備しておくものがないか、不動産会社の担当者から確認しておきます。

決済に必要なお金

これらのお金に関しては事前に確認をしておき、売却代金から住宅ローンの一括返済をした場合に残る代金で支払うことも可能です。

事前にしっかりと準備をすること

売買契約が済んでから決済までは、ある程度の時間があります。ここで、しっかりと準備をできるかできないかが、決済当日の流れをスムーズにするかのカギとなります。

大切なマンションを新しい所有者である買主に気持ちよく引渡しをするためにも、しっかりと準備を行いましょう。不安があった時には、不動産会社の担当者に適切なアドバイスをもらって、不動産売却を成功へと導きましょう。